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2008年11月21日 (金)

市場つれづれ:ダウ7,552

自動車メーカーの救済をめぐって、米議会は1カ月半前のTARP騒動の出来の悪いリメークのような様相を呈していますが、その中でダウは7,552、S&P500にいたってはとうとう1997年4月(!)以来の安値となりました。(大体、まだ火がくすぶっている金融機関が山ほどある時に、自動車どころではないような気もしますが)

現政権は自動車メーカー救済にはもともと乗り気ではないですし、任期も残り数十日ということで大したことはできませんから高見の見物モードです。その中でペロシ下院議長やらリード上院院内総務が景気刺激策や自動車業界救済で議会を掻き回すたびに市場が混乱するというのがここ2週間くらいのパターンになっていましたが、リーダーシップ不在も来るところまで来たという感じがします。

通常は大統領選の結果が確定すると不確定要因が1つ減るので、就任式までの期間は市場は結構安定する場合が多いのですが(ブッシュとゴアのいずれが勝ったか確定するまで相当時間のかかった2000年は例外としても)、今回の混乱は経済環境がもちろん最大の要因であるとはいえ、次期政権の「音無しの構え」も1つの要因になっている気がします。

G20サミットでも「保護主義の封じ込め」など、なかなか良いことが声明に盛り込まれていますが、オバマ氏からの反応は完全にゼロで、次期政権がどちらに向いているのか全くナゾです。ある程度声が聞こえてきたのはオバマ氏が最近(11月16日)のCBSの60分のインタビューに答えた時でしたが、自動車に関しては支援には前向きであるものの「すべての利害関係者が持続可能な米国自動車産業に関する計画で一致する」ことを条件として支援を提供する線で議会が政権と議論を持つべきという「何とも他人事」な内容でした。

次期政権の組織構築で完全に忙殺されているのであろうと思われますが(埋めるポストの数だけでも膨大なものです)、例えば政策狂のビル・クリントンなどであれば、この状況で静かに一歩引いて黙っているなどということは無かったのではないでしょうか。もう選挙には勝ったんですから、そろそろ選挙戦中の「戦略的曖昧」は止めても良いころではないかと思われます。先週の「バロンズ」でも、オバマ氏に対して「就任式なんか待たずに、今週からペロシとリードを何とかして市場を落ち着かせろ」なんて書かれてました。

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